抄録
現在進行中の新学術領域研究「医用画像に基づく計算解剖学の創成と診断・治療支援の高度化」において,A03の各計画班はその他の計画班と協力して「計算解剖」の臨床展開を行うことを目的としている.このことに基づきわれわれA03-1では,「計算解剖モデルの診断支援とオートプシー・イメージング支援応用」の研究をすすめている.以前の特定領域研究「多次元医用画像の知的診断支援」において,われわれは,特定の臓器や疾病用のコンピュータ支援診断(CAD)システムではなく,汎用性のある多臓器・多疾病のCADシステムの構築を目指したが,本研究では,計算解剖に基づく診断精度が高くロバスト性のあるコンピュータによる診断・治療支援システムの臨床展開を行うことを目的としている.さらに,現在,社会的にも重要なオートプシー・イメージングを研究対象に加えることにより,生前から死後までの生涯画像を対象としたコンピュータによる診断支援システムの構築を目指している.本論文では,われわれの計画班がこれまでに行った研究成果の中からいくつかを報告する.