日本きのこ学会誌
Online ISSN : 2432-7069
Print ISSN : 1348-7388
マツタケTricholoma matsutake由来xylan分解酵素の精製と性質
亀井 健吾福田 泰久大沼 広宜白坂 憲章
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2018 年 26 巻 2 号 p. 73-80

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抄録
キシランを添加して培養したTricholoma matsutake NBRC 30605がキシラン分解活性を示した.ブナ由来キシランを基質とした分解活性を指標にして菌体培養液から精製した酵素はSDS-PAGEとHPLC-GPCで分子量はそれぞれ81 kDaと88 kDaを示した.精製酵素はpH 4.0, 55℃で最大活性を示し,pH 3.0 - 4.0,30℃まで安定であった.本酵素はβ-1,4結合キシロオリゴ糖2 - 5糖とブナ由来キシランからキシロースを遊離し,p-nitrophenyl β-D-xylopyranosideに対するKm値とVmaxは1.28 mMと14.45 U/mgであった.MnCl2,ZnCl2 ,NiCl2 ,EDTAにより強く阻害された.また,精製酵素のN末端アミノ酸配列はT. matsutakeのβ-xylosidase様酵素タンパクと100%一致した.これらの結果より,本酵素がGH family 3に属するxylan分解型β-xylosidaseであることが示唆された.
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2018 日本きのこ学会
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