抄録
カンゾウ茸 <i>Fistulina hepatica</i>子実体の熱水抽出物から可溶性食物繊維を調製し,その薬理活性を評価した. カンゾウ茸子実体には,約7%(乾燥ベース)の可溶性食物繊維が含まれており,高速液体クロマトグラフィーにより調製した可溶性食物繊維の分子量は12.5 ± 0.8 kDaであった.インビトロのグルコース拡散試験において 0.25%(w / v)可溶性食物繊維溶液がグルコースの拡散を約50%まで減少させた.さらに,可溶性食物繊維は高い胆汁酸結合能を有していた.これらの結果は,ヒトがカンゾウ茸の可溶性食物繊維を摂取すると血糖値の急激な上昇を防ぎ,血清コレステロール値を低下させる効果を有する可能性が示唆された.