抄録
本研究では, <i>Grifola frondosa <i> 二核菌株IM-BM21の子実体から分離した31株の担子胞子分離菌株を用いて,交配和合性グループの解析を行った.その結果,2つの不和合性グループ( <i>A1 </i>および <i>A2 </i>)が確認されたため, <i>G. frondosa </i>は二極性きのこであると同定した.そして,次世代シークエンサーを用いた <i>G. frondosa </i> WM1-25の全ゲノムDNAの塩基配列から,四極性きのこの <i>A </i>遺伝子座を構成するホメオドメインタンパク質遺伝子( <i>A1hox2 </i>)および <i>B </i>遺伝子座を構成するフェロモン遺伝子( <i>A1phb1 </i>)を増幅するオリゴヌクレオチドプライマーを設計した. <i>A1hox2 </i>のDNA断片は交配型 <i>A1 </i>の一核菌株のみから増幅され, <i>A1phb1 </i>は <i>A1 </i>および <i>A2 </i>の全ての一核菌株で増幅された.従って,解析した遺伝子の連鎖群を定義すると,交配型 <i>A </i>と <i>A1hox2 </i>が密接に連鎖し, <i>A1phb1 </i>は,交配型とは無関係であることが分かった.