日本食品科学工学会誌
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研究ノート
粉乳の遊離脂肪測定法の検討
柴田 満穂浜 初美今井 眞美豊田 活
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2006 年 53 巻 10 号 p. 551-554

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抄録

粉乳の遊離脂肪の測定法における抽出,分離,回収および溶媒留去の操作について,数種類の粉乳試料および既知量の脂肪を吸着させた擬似遊離脂肪含有粉を用いて実験的に検討した.
その結果,四塩化炭素では粉乳の遊離脂肪は振とう回数130回/min, 抽出時間3分,残留物洗浄回数2回の比較的緩和な条件で短時間に抽出され,約90%の回収率が得られることを確認した.さらに擬似遊離脂肪含有粉を用いた検討から,本法は粉乳の遊離脂肪の測定法として妥当であることを確認した.
次に,四塩化炭素に替わる溶媒の検討を行い,環境や作業者に安全なn-ヘキサンが四塩化炭素と同等であることを確認した.
以上より,粉乳中の遊離脂肪測定について実用的な操作法の条件を設定し,またn-ヘキサンが代替の抽出溶媒として使用可能であるとの結論を得た.

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© 2006 日本食品科学工学会
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