日本食品科学工学会誌
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アピオスの塊茎および花の炭水化物組成
小笠原 康雄肥田野 豊加藤 陽治
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2006 年 53 巻 2 号 p. 130-136

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抄録

アピオス塊茎及び花の炭水化物組成について調べた.塊茎及び花それぞれの乾燥粉末1gに含まれる単糖・オリゴ糖,澱粉,及び細胞壁多糖類の割合は,188mg : 479mg : 36mg及び192mg : 179mg : 131mgであった.
単糖・オリゴ糖は,塊茎は86-90%がグルコースとスクロース,花はほとんどがグルコースとフルクトースであった.塊茎に含まれる三糖以上のオリゴ糖は14-10%で,豆科植物に見られるスタキオース,ラフィノース等のオリゴ糖の存在が確認された.また,澱粉粒の走査電子顕微鏡観察及び粒度分布を調べたところ,形状は楕円形で粒径5-15μm, 平均粒径は10.6μmであった.塊茎及び花の細胞壁を構成するペクチン,ヘミセルロース,セルロースの比率はそれぞれ,6 : 43 : 51及び7 : 36 : 57であった.メチル化分析の結果から,側鎖を有するラムノガラクツロナン,ガラクタン,アラビナン,キシラン,アラビノガラクタン,キシログルカン,セルロース等が主要多糖であることが示唆された.
得られた結果をダイズ,アズキ,ジャガイモ,サツマイモの炭水化物組成と比較した.

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© 2006 日本食品科学工学会
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