日本食品科学工学会誌
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技術論文
各種処理によるジャガイモ塊茎のγ-アミノ酪酸(GABA)増加方法
野口 智紀中村 和哉古賀 秀徳
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キーワード: ジャガイモ, GABA, 増加, 嫌気, 摩砕
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2007 年 54 巻 10 号 p. 447-451

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抄録

本研究ではジャガイモ塊茎の発芽処理,嫌気的条件下(窒素置換,各種水溶液への浸漬),凍結処理,および塊茎の摩砕等の処理によるGABA含量の変化について検討を行った.
(1)ジャガイモを塊茎の状態のままGABAを増加させる方法である発芽処理では1.3倍程度した.芽中には少なからずグリコアルカロイドが含まれるため,取り除くことが好ましいと考えている.また,各嫌気処理,ストレス負荷処理では,約2~3倍のGABAの増加が確認できた.
(2)ジャガイモを塊茎の状態で維持する必要が無い場合,塊茎の摩砕処理によって約2~3倍のGABAの増加が確認できた.また,単位時間あたりのGABAの増加は7.7mg/100g/hであった.
(3)嫌気処理,および摩砕処理ともジャガイモ塊茎中のGABAを増加させる至適温度は35℃であった.

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© 2007 日本食品科学工学会
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