日本食品科学工学会誌
Online ISSN : 1881-6681
Print ISSN : 1341-027X
ISSN-L : 1341-027X
研究ノート
小麦ふすまアラビノキシランの免疫賦活作用とその分子量特性
物部 真奈美山本(前田) 万里松岡 由記金子 明裕平本 茂
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 55 巻 5 号 p. 245-249

詳細
抄録

小麦ふすまから抽出したアラビノキシランの免疫賦活活性をマクロファージ様に分化させたヒト白血病細胞株HL60細胞の貪食活性を指標に検討した.本研究で得られた小麦ふすまアラビノキシランの活性は米糠およびとうもろこし由来アラビノキシランに比べ有意に高く,さらに,小麦ふすまアラビノキシランの活性を分子量別に調べた結果,その活性は分子量5kDa以上の高分子分画によりもたらされていることが明らかとなった.本研究で得られた小麦ふすまアラビノキシランは,食餌性高分子アラビノキシランの腸管免疫に対する影響を調べる上で有効な素材になると考えられる.

著者関連情報
© 2008 日本食品科学工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top