日本食品科学工学会誌
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技術論文
品種・系統の異なるイチゴの収穫時期による抗酸化能の変動
藤田 敏郎古川(佐藤) 麻紀曽根 一純沖 智之
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2020 年 67 巻 3 号 p. 109-114

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抄録

イチゴ5品種・系統の果実を用いて収穫時期による抗酸化能の変動を調査した結果,冬期の1月から春期の3~4月にかけて増大する傾向が確認された.イチゴ果実のH-ORACと総アントシアニン量および総ポリフェノール量との相関は,それぞれr=0.83,0.97であり,強い正の相関が認められた.また,イチゴの抗酸化能と糖度および酸度との相関は低く,これらとの関連性は低いと判断された.イチゴ系統「久留米66号」はH-ORACが他の4品種より高く,総アントシアニン量と総ポリフェノール量も多いことが明示された.

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