日本食品工業学会誌
Print ISSN : 0029-0394
アスパラガスの苦味成分
坂村 貞雄小幡 弥太郎新妻 勲仲村 邦弘渡辺 進
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1967 年 14 巻 11 号 p. 491-494

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抄録
アスパラガスの苦味物質をアンバーライトCG50 (H型)に吸着,エタノールで溶離することにより,精製し白色粉末として得た。このものの化学的性質からステロイダルサポニンを証明した。すなわちサポニンの加水分解によりサルササポニンを分離,同定,スミラゲニンの存在を指摘した。糖成分としてラムノース,キシロース,グルコースを検出同定した。このサポニンはβ-グルコシダーゼによって加水分解を受けず,苦味になんらの影響を与えなかった。苦味とは関係なく,アスパラガス熱水抽出残渣からβ-ジトステリンを分離,同定した。
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