1971 年 18 巻 7 号 p. 343-346
食品添加用ポリ燐酸塩3種をテングサ属4種の原藻煮熟工程に単独使用した場合,および硫酸と併用した場合の寒天抽出効果を検討した。
その結果,これらの原藻に対してポリ燐酸塩を単独使用した場合の寒天抽出効果は,ヒラクサに対する場合に顕著であったが,いずれの原藻についても,硫酸と併用した場合に相乗的効果が認められた。
抽出寒天の凝固力については,P2O5含有量が75%のポリ燐酸塩よりも,P2O5含有量67~68%のポリ燐酸塩が,実用性があると思われる。