1972 年 19 巻 9 号 p. 406-409
紅茶浸出液をSephadex LH-20によるカラムクロマトグラフィーによって,水溶性酸化重合物を4つの分画に,テアルビジンに相当する色素を1つ,テアフラビンが3つの分画,それに未知の色素成分として1つの分画に,溶出液のアセトン濃度を,30,40,50%と変えて分割した。
なお,Sephadex LH-20の50%アセトン水溶液によるカラムクロマトグラムのパターンを,上級紅茶と並級紅茶とで比較すると,両者の間で紅茶浸出液の色調の差に応じて,そのパターンにも差が現われてきていた。