1972 年 19 巻 9 号 p. 413-417
紅茶の浸出液に含まれるテアフラビン化合物をSephadex LH-20のカラムクロマトグラフィーによって,テアフラビン,テアフラビンモノガレート,テアフラビンジガレートの3成分に分割した。
この3成分の量をテアフラビン相当量として分別定量した結果,紅茶に含まれる成分の量は,テアフラビンが平均35%,テアフラビンモノガレートが平均46%で,テアフラビンジガレートは19%前後と最も少なかった。
この3成分の量および総テアフラビン量のうち,総テアフラビン,テアフラビン,テアフラビンモノガレートは紅茶の水色評点との間に高い正の相関関係があったが,テアフラビンジガレートはその量も少ないため,水色評点との間に相関関係は低かった。