1) フィブリン法とマイクロプレートーマイクロプレートリーダーを組み合わせた血栓溶解酵素活性測定法を開発した.本法は4時間以内に酵素活性を測定でき,操作も簡便で,さらに基質量もきわめて少量ですみ,低コストであった.
2) 各反応時間後の吸光度を反応開始時の吸光度から差し引いて得られた-ΔOD655値のCV%は5%以内となり,高い信頼度を示した.
3) -ΔOD655から得られる直線の勾配と粗酵素であっても納豆から調製した血栓溶解活性の対数値がよく相関し,本法は納豆中の血栓溶解酵素活性の測定に適した方法であることが明らかになった.