日本食品科学工学会誌
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搾油方法の異なるレモン油の含酸素化合物画分の分析と飲料への利用
沢田 正徳山田 哲也
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1998 年 45 巻 2 号 p. 134-143

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抄録
レモン油の産地間・搾油方法の違いによる炭化水素画分,含酸素化合物画分の比較検討を行った.
(1) 炭化水素画分では,大きな差が認められなかった.
(2) 含酸素化合物画分では,シシリーの油はカリフォルニアに比べてneral, geranialが多く,これがレモン感が強い理由と考えられる.
(3) シシリーの油は,カリフォルニアに比べて1, 8-cineoleが多く,フレッシュ感が強い理由と考えられる.
(4) S-Pが最もフレッシュでS-S, S-Iの順でフレッシュ感が減少し,ジューシィー感が増した.C-Iはジューシィー感が強かった.
(5) 含酸素化合物画分のフラクションでは,レモン油の種類によって差が認められた.
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© 社団法人 日本食品科学工学会

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