日本食品科学工学会誌
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非定常プローブ法による小麦粉の熱物性の測定
村松 良樹田川 彰男笠井 孝正境 博成福島 正義
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1999 年 46 巻 11 号 p. 719-724

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抄録

非定常プローブ法により小麦粉の熱物性を測定した.その結果,以下のことが分かった.
(1) 最小二乗法によりプローブ温度の経時変化のデータを次式にあてはめたところ,次式による計算値と測定値は良く一致した.
(2) (1)の結果を踏まえ,熱伝導率と温度伝導率を推算した.熱伝導率λ2,温度伝導率k2は,水分,温度双方の関数として,それぞれ以下の式で表された.
λ2=a1M2・T+b1M・T+d1T+e1M2+f1M+g
k2=a3M<sup>2</sup>・T+b3M・T+d3T+e3M2+f3M+g3
また,これらの熱物性値とかさ密度との間に一次の関係が成り立った.
(3) 熱伝導率および温度伝導率の計算結果と,測定時のかさ密度の値から,比熱を推算することができた.

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