日本食品科学工学会誌
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餅を試料とする原料米のDNA品種判別
大坪 研一中村 澄子與座 宏一宍戸 功一
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2001 年 48 巻 4 号 p. 306-310

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抄録

4種類の代表的なもち米および餅を試料としてDNAを抽出・精製し,PCRによる品種判別を試みた.
(1) CTAB法によって原料もち米から調製した場合と「酵素法」によって餅から調製した場合とで判別結果はよく一致した.
(2) PCRによるDNA品種判別技術は,米や米飯のみならず,餅の場合にも適用できることが明らかになった.
(3) 数種の適正なSTS化プライマーを組み合わせて併用する「マルチプレックス法」により,少ない回数のPCRと電気泳動で明瞭に判別できることが示された.

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© 社団法人 日本食品科学工学会
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