日本食品科学工学会誌
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Sprague-Dawleyラットの脂質代謝に及ぼすアマニ種子摂食の影響
岡部 正明坂井 緑前田 徳秀宮本 有美立花 宏文山田 耕路
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2004 年 51 巻 7 号 p. 352-357

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抄録

アマニ種子はリグナンおよびα-リノレン酸などを含んでおり,塗料の他に食品としても利用されている.本研究では,ごま,生のアマニ種子またはローストしたアマニ種子をSprague-Dawleyラットに20日間摂食させ,脂質代謝に及ぼす影響を検討した.その結果,ローストアマニ種子摂食時に血清IgGレベルと脾臓リンパ球のIgG産生能が低値を示した.また,ローストアマニ種子を摂食したラットの血清および肝臓でホスファチジルコリンペルオキシドが高値を示した.一方血清脂質レベルにはアマニ種子摂食の影響は認められなかった.肝臓リン脂質脂肪酸組成について,アマニ種子を摂食したラットでリノール酸レベルの上昇およびアラキドン酸レベルの低下が観察できた.また,ドコサヘキサエン酸レベルがアマニ種子摂食時に高値を示し,n-3系多価不飽和脂肪酸がアマニ種子より供給可能であることが示唆された.これらの結果より,アマニ種子摂食は脂肪酸代謝調節機能を有することが示唆された.

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© 社団法人 日本食品科学工学会
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