大分県理学療法学
Online ISSN : 2434-5431
Print ISSN : 1349-4783
臨床業務に従事する理学療法士における就業意識について
~キャリア・オリエンテーションの観点から~
武田 知樹
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2021 年 14 巻 p. 32-38

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抄録

【目的】臨床業務に従事する理学療法士の就業意識についてキャリア・オリエンテーション(CareerOrientation)の観点から調査を行い,キャリア支援のため知見を得ることである.【方法】対象は調査協力の得られた理学療法士180名であった.調査方法は年齢,性別等の基本属性に加えてキャリア・オリエンテーションに関する設問24項目を含む無記名式の質問紙を配布した.【結果】探索的因子分析の結果,第1因子「社会貢献(SC)とチャレンジ精神(CH)」,第2因子「起業家精神(EN)」,第3因子「組織管理(OM)」,第4因子「ライフスタイル(LS)」,第5因子「生活保障(SE)」の5つの因子(キャリア・オリエンテーション)が抽出された.各キャリア・オリエンテーションとの関連性については,30歳以上の女性では「ライフスタイル(LS)」と「社会貢献(SC)」,30歳以上の男性では「組織管理(OM)」との関連性が高かった.また,女性の場合は勤務先の職場規模にかかわらず,「社会貢献(SC)」との関連性を認めた.一方,男性の場合は職員数(理学療法士)が30名以上の比較的に大きな職場で「チャレンジ精神(CH)」,10名未満の小規模で「起業家精神(EN)」や「組織管理(OM)」とそれぞれ関連していることが確認された.【結論】理学療法士のキャリア・オリエンテーションは,性差や年齢,さらに職場規模に応じた特徴を有していることが示唆された.

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2021 公益社団法人 大分県理学療法士協会
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