オレオサイエンス
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総合論文
スフィンゴミエリン代謝酵素の構造と機能
病態との関連性を中心として
小泉 恵子
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2001 年 1 巻 11 号 p. 1073-1082,1047

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抄録
スフィンゴミエリン代謝酵素あるいはその産物と病態または細胞内情報伝達機構との関連性に関する報告はこの10年間でおびただしい数にのぼる。しかし,それらの報告の相互でかなりの相違や矛盾が見られ,その原因の一つとして,代謝酵素に関する基礎的研究の遅れがあげられる。そこで,今回はスフィンゴミエリン代謝酵素の構造に関する基礎的解析結果の現状と,それを基にした機能の解析結果を中心として述べる。スフィンゴミエリン代謝酵素の中で,合成系としてはその第一ステップを担うセリンパルミトイルトランスフェラーゼを,分解系からは同じくその第一ステップを担うスフィンゴミエリナーゼとその次のステップのセラミダーゼを主に取り上げた。
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© 2001 公益社団法人 日本油化学会
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