オレオサイエンス
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特集総説論文
時計遺伝子研究の最近の進歩とコレステロールや食事との関り
石田 直理雄鈴木 孝洋
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2011 年 11 巻 10 号 p. 391-396

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抄録
最近の研究から, 時計遺伝子のフィードバックループは睡眠ばかりか, 脂質代謝にも影響を与えることが明らかになってきた。そこでこの総説では, コレステロールや食事がどのように時計遺伝子の作るフィードバックループ (RORE, E-box, D-box, CRE, PPRE等のシスターゲット配列を鑑み) に影響を与えるのかを解説する。さらに時計遺伝子VrilleのホモログE4BP4/NFil3が食事に対する時刻合わせや絶食誘導性ホルモンFGF21の早朝発現に重要であることも述べる。最後に中心的な時計遺伝子Period2 (Per2) の転写翻訳後修飾の最近の進歩について, Mybbplaやβ-TrCP1/FWD1との関係について述べる。
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© 2011 公益社団法人 日本油化学会
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