花王(株) 開発研究第1セクター スキンケア研究所第2研究室
2016 年 16 巻 7 号 p. 331-336
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
角層は皮膚最外層に存在する薄い膜であり,皮膚を健常に保つ役割を果たす。角層中の細胞間脂質は,角層細胞間隙に,皮表に対して平行に展開されたラメラ構造を形成することで保湿バリア機能を発揮する。高含水α-ゲル製剤化技術は,細胞間脂質の主成分であるセラミドを用いて,肌上に細胞間脂質と同じ構造の膜を形成させるために開発された。本稿では,保湿スキンケア化粧品の観点から,最近の角層細胞間脂質研究動向を交えながら,本製剤化技術についてレビューする。
日本油化学会誌
油化学
油脂化学協会誌
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら