オレオサイエンス
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特集総説論文
ヒドロキシ基含有アミノ酸系界面活性剤
吉村 倫一矢田 詩歩
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2020 年 20 巻 9 号 p. 425-430

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抄録

アミノ酸は生命の維持に不可欠であり,環境や人体に安全であるため,さまざまな機能性材料として利用されている。アミノ酸系界面活性剤はその機能性材料の一つであり,アミノ酸にアルキル鎖を導入することで得られる。これらのなかで最も代表的なN-アシルアミノ酸系界面活性剤は,泡立ちがよく,石けんよりも硬水に対する感受性や皮膚への刺激が低く,抗菌活性や生分解性に優れるなどの特長を有する。 そのため,N-アシルアミノ酸系界面活性剤は,化粧品やトイレタリー製品などに広く使用されている。本稿では,分子内にヒドロキシ基を有するN- アシル-N-(2-ヒドロキシエチル)-β-アラニン塩とヒドロキシ基をもたないN-ドデカノイル-N-メチル-β-アラニン塩の2種類のアミノ酸系界面活性剤の気/液界面における吸着挙動および水溶液中でのミセル特性について,ヒドロキシ基の有無の観点から紹介する。

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© 2020 公益社団法人 日本油化学会
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