オレオサイエンス
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特集総説論文
バイオプラスチックの動向と事業化の際の問題点:1.樹脂メーカーと成形メーカーの技術情報の共有 2.市場環境や規制の変化への対応
中嶋 元
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2021 年 21 巻 12 号 p. 507-515

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抄録

バイオプラスチックの事業化を進める際,一層の技術革新を進めると同時に,その成果をバイオプラスチック業界全体で正しく共有する事が重要となる。特に,樹脂供給サイドである樹脂メーカーとユーザー向けの製品開発を担う成形メーカーの間での正確な技術情報の共有は重要で,このためには,石油由来プラスチックとは異なるバイオプラスチックの特性や背景への理解を両者の間で正しく共有する事が重要となる。実際に事業化を進める際には,獲得した資金の運用効率の対外的なアピール,原油価格の変動やバイオプラスチックを取り巻く規制や認証制度などの外部環境の変化への対応などの総合的なマネージメントが重要である。本稿では具体例を交えつつ,これらについて検討していきたい。

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