2021 年 21 巻 5 号 p. 159-166
現代人は日々様々なストレスにさらされながら生活している。ストレスが慢性化すると体や心に悪影響が及ぶ危険があるため,それが大きな病気や事故につながる前に対処しなければならない。そこで,本稿では,生体光学に基づく解析により通常のRGBカメラで実現する。肌のRGB画像からメラニン,ヘモグロビン色素と陰影成分を分離し,分離されたヘモグロビン色素成分画像を利用している。また,陰影成分も分離していることから,照明変動(陰影成分の変化)にロバストな計測を実現しているため,屋内や野外における実用的なシーンにおいて今回紹介する手法は活用可能である。