オレオサイエンス
Online ISSN : 2187-3461
Print ISSN : 1345-8949
ISSN-L : 1345-8949
特集総説論文
偏在性リン脂質定量用ホスホリパーゼの開発
杉森 大助
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 21 巻 8 号 p. 305-312

詳細
抄録

地球上に現存する細胞の細胞膜は例外なくリン脂質を主成分として利用している。この一見普遍的に思えるリン脂質は生物種,組織,細胞小器官などによって,その構造や組成が際立って異なっており偏在している。近年,特にヒト生体内で偏在するエーテル型リン脂質が重大な病気を早期発見するバイオマーカーとして大きく注目され,活発に研究されている。本総説では,偏在性リン脂質に特異的に作用する新奇ホスホリパーゼの発見とその応用に向けた取り組みについて紹介する。

著者関連情報
© 2021 公益社団法人 日本油化学会
次の記事
feedback
Top