オレオサイエンス
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総説
次世代放射光施設の特徴と利活用に向けた取り組み
原田 昌彦高田 昌樹村松 淳司
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2022 年 22 巻 2 号 p. 55-60

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抄録

東北大学キャンパス内に,2024年度の共用開始を目指して,次世代放射光施設が建設されています。既に基本建屋はほぼ完成し,加速器の設置が始まっています。食品,農学関係で用途の多い軟X線領域でSPring-8を100倍ともいわれる輝度のX線を利用できることが最大の特長です。それに加え,大学や一般財団法人が放射光利用をサポートする「コアリション・システム」も既存放射光施設にはない特徴であり,これらが産官学連携や学術研究に大きく貢献することが期待されます。本稿では,このような次世代放射光施設の特徴と,主に食・農領域における利活用の可能性について概説します。

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© 2022 公益社団法人 日本油化学会
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