オレオサイエンス
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特集総説論文
バイオサーファクタント研究開発の動向
森田 友岳
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2024 年 24 巻 10 号 p. 433-437

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抄録

バイオサーファクタント(BS)は,微生物のちからによる発酵技術で大量に生産できる界面活性物質である。広義には生物が作る界面活性物質を示すものと理解されているが,実際にBSとして世の中で使われている界面活性物質のほとんどは発酵生産物である。産業分野においては,ここ数年でグローバルリーディングカンパニーのBS事業参入によって競争が表面化しつつあるが,学術分野でもBSに対する動きが活発化してきている。欧州の研究者を中心としたグループが2019年からBiosurfactant International Conferenceを開催しており,また最近ではFrontiers in Bioengineering and BiotechnologyのResearch Topicsを開設し,論文および総説が掲載された。本稿では,BSを取り巻く状況を概説した後,このResearch Topicから研究事例を紹介する。

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