オレオサイエンス
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総合論文
電気化学的遺伝子センサの現状と未来
竹中 繁織
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2003 年 3 巻 9 号 p. 467-473,456

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抄録
電気化学遺伝子センサの研究は古くから行われているが, 最近新しい手法による高感度遺伝子検出が達成されている。一塩基多型 (SNP) の観点から一塩基ミスマッチ検出が行われている。Bartonと著者らのグループはミスマッチとフルマッチのDNA二重らせん熱安定性に依存しないミスマッチ検出を発展させている。これらの手法はマルチ電極による多種類の遺伝子同時解析を可能にするものと期待される。このような手法が電気化学DNAチップの発展に有用であろう。マクロ加工技術は新しい遺伝子センサを発展させてきている。このような集積電極の特定の位置へのDNAプローブの固定化を電気化学的な手法を用いて達成されている。SECMを用いたDNAマイクロアレイの画像化の例は新しい電気化学DNAチップのヒントになるかも知れない。
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© 2003 公益社団法人 日本油化学会
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