オレオサイエンス
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特集総合論文
衣料用粉末洗剤の進歩
野口 俊治
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2008 年 8 巻 11 号 p. 479-485

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抄録
本稿では, 変化する生活環境や消費者ニーズを捉え, 絶え間なく進歩してきた日本における衣料用粉末洗剤の商品・技術について紹介する。日本における衣料用洗剤は, 年間約77万t生産されており, われわれの生活に密着した製品である。1987年にコンパクトタイプの衣料用粉末洗剤が発売され, 日本市場において瞬く間にコンパクト洗剤へと置き換わって行った。その後も更なるコンパクト化や新形態の洗剤が発売された。一方, 2001年には洗濯環境や消費者ニーズの変化を捉えて溶解性を飛躍的に向上させ, 洗浄性能も一層強化した新型洗剤が発売された。近年では, 洗剤の基本性能に漂白・除菌・柔軟性等の付加機能を付与した洗剤が相次いで発売されている。これら進歩する洗剤の背景には, 新しい製造技術や洗剤原料の技術開発が積極的に進められてきた。
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© 2008 公益社団法人 日本油化学会
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