抄録
近年, 持続可能な消費に向けて, 環境負荷を評価する新たな手法としてライフサイクルアセスメント (LCA) の応用が注目を集めている。LCAとは, 製品や製造段階あるいはサービスの環境への影響を評価する手法である。一方, 製品のLCA (ISO-LCA) は, 環境への影響を評価する手法としてのみ使われてきた。ISO-LCAにかわって, 消費者の行動や経済性を取り入れて家庭洗濯を総合的に評価するソーシャル/ダイナミックLCAの適応について検討した。使用段階で消費される洗剤・水・電力と消費者の洗濯行動を同一尺度として分析した結果, 洗濯機の製造段階で排出されるCO2排出量よりも, 使用段階で排出されるCO2 排出量が大きいことを明らかにした。