2007 年 76 巻 3 号 p. 281-285
新しい環境調和型発電システムの一つとして,高温物体からの熱放射を光電変換(PV)セルにより起電力に変える熱光起電力(Thermophotovoltaic : TPV)発電システムが注目を集めている.本システムは太陽光の集光熱,工場の廃熱や燃焼熱などの放射熱を利用でき,可動部がないため騒音が少なく,半導体をベースにした低公害設計が可能である.本稿では,TPV発電システムの現状と,要素技術の一つである選択放射型エミッターとして有望な選択放射特性を有する,希土類元素を添加したMGC材料の基本特性について紹介する.