応用物理
Online ISSN : 2188-2290
Print ISSN : 0369-8009
研究紹介
ミュオンと第一原理計算の組み合わせで調べる半導体材料中の水素の電子状態
平石 雅俊
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ジャーナル 認証あり

2021 年 90 巻 2 号 p. 103-106

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抄録

水素はさまざまな物質中に普遍的に存在する不純物であり,半導体材料中に存在する不純物水素によって意図しない伝導特性の変化が起こりうることが理論・実験の両面から明らかになってきている.よって,水素の電子状態を調べることは非常に重要であるが,対象物質における水素の濃度が極めて低い場合,直接検知して調べることは困難である.本研究で用いたミュオンスピン回転法(µSR)は,プローブとして用いるミュオン自体が物質中で水素の軽い同位体として振る舞うため,希薄状態での水素の電子状態を調べることが可能である.本稿では,まずµSR法の特徴や原理について説明した後,第一原理計算との組み合わせによって明らかにした酸化物半導体InGaZnO4中の水素の電子状態について紹介する.

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© 2021 公益社団法人応用物理学会
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