2026 年 41 巻 1 号 p. 12-17
〔目的〕非特異的慢性腰痛症におけるコルセット着用停止の効果を検討した.〔対象と方法〕コルセットを着用している非特異的慢性腰痛症患者58名を対象とし,痛みの強度(Numerical Rating Scale:NRS),不安感(Pain Catastrophizing Scale日本語版:PCS),腰部多裂筋筋断面長の評価を実施した.31名の対象者でコルセットの着用継続を停止し,経過を検討した.〔結果〕研究開始時点で両群間に有意差は認められなかったが,12ヵ月後にはコルセット着用停止群でNRSおよびPCSが有意に低下した.着用継続群では腰部多裂筋断面長が有意に減少し,特に着用歴1年未満の群で顕著であった.〔結語〕コルセット着用停止により非特異的腰痛症の痛みの軽減,悪化の予防が期待できる.