臨床血液
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症例
著明な骨髄低形成を示した脾原発悪性リンパ腫
吉岡 泰子川又 紀彦佐藤 恵理子磯部 泰司押味 和夫
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ジャーナル 認証あり

1999 年 40 巻 2 号 p. 124-128

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抄録
症例は44歳男性。96年4月,汎血球減少・発熱を認め近医受診。骨髄生検で著明な骨髄低形成を認め,再生不良性貧血と診断され加療されていた。6月,脾梗塞を疑われ,脾臓摘出術施行された。脾臓組織より悪性リンパ腫(non-Hodgkin's lymphoma, diffuse large, B-cell)と診断され,精査・加療目的で当科入院。入院時骨髄穿刺は吸引不能で,生検でリンパ腫細胞の浸潤を認めた。染色体検査で多彩な異常を認めた。CRP, LDH, 可溶性インターロイキン2レセプター,インターフェロン・ガンマの高値を認めた。各種検査でもリンパ節腫脹を認めなかったため,脾臓原発悪性リンパ腫の骨髄浸潤と診断し,化学療法を施行した。その後,異常検査値は正常化し,骨髄も正形成まで回復し,染色体異常も消失した。6カ月後,発熱で再入院。その後汎血球減少,骨髄低形成の再出現を認めた。染色体検査にて前回と同様の異常を認めたため,悪性リンパ腫の再発と診断された。本例は脾臓原発悪性リンパ腫により二次的に骨髄低形成をきたしたと考えられ,その原因としてサイトカインの関与が示唆された。
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© 1999 一般社団法人 日本血液学会
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