2023 年 29 巻 p. 425-430
本報告はJSTのCOI-NEXT,地域共創拠点・本格型として採択された「流域治水を核とした復興を起点とする持続社会」において実施しているプロジェクトの基本コンセプトおよび,それに基づいた研究・実装の現状について述べるものである.
本拠点では,従来の治水手法と流域治水の手法を対比させ,前者が河川に集まった雨水を堤防・ダムなどによって処理する手法,後者を前者に加え流出抑制対策,氾濫流コントロール対策,流域治水ソフト対策を含めて実施する対策と定義した.さらに,持続的な社会を形成するためには,流域治水を実施する過程で豊かな環境と若者が残り集う持続可能な社会を構築することが必要であるとの考えのもと,要素技術の開発や実装を実施している.
具体的な取り組みとして,雨庭,迫における湿地再生×流域治水×OECMなどについて紹介した.