2023 年 29 巻 p. 587-592
本研究は超過確率雨量算定へレーダ雨量の適用可能性を評価することを目的に,レーダ雨量と地上雨量から求めた超過確率雨量を算定し,両者の比較解析を行った.標本期間を揃えると一部流域を除き,計画規模においてレーダ雨量と地上雨量の差は10%程度となることが明らかとなった.これより,この差が生じる可能性を考慮した上で,レーダ雨量を河川計画へ適用できると考える.一方で,流域によっては計画規模における地上雨量とレーダ雨量の差はサンプルサイズによって大きく異なる可能性があり,確率分布モデルの適合度や算定された超過確率雨量の安定性が低い傾向にある流域については,レーダ雨量を河川計画へ適用することは難しいことが明らかとなった.