スポーツパフォーマンス研究
Online ISSN : 2187-1787
テニスのリターンにおけるスピード及び回転数:
ATP チャレンジャートーナメントに出場したプロテニス選手を対象として
柏木 涼吾 村上 俊祐岡村 修平大澤 啓亮中村 和樹髙橋 仁大
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ジャーナル オープンアクセス

2023 年 15 巻 p. 366-376

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抄録

テニスにおけるラリーはサービスから始まるため,常にサーバーが主導権を握っていると言われている(日本テニス協会編,2023).しかし,テニスの試合で勝つためにはいずれかの対戦相手のサービスゲームをブレイクしなければならず,試合で勝つためにリターンの技術は重要である.ショーンボーン(2007)も「サービスリターンがテニスで最も重要なショットになる」と述べている.しかし,リターンの打球について詳細に調べた研究は見られない.そこで本研究ではプロテニス選手を対象に試合時のリターンのスピード,回転数及びサービスとリターンの打球の関係性を明らかにすることを目的とした.リターンにおいて1st サービスに対するリターン,2nd サービスに対するリターン,フォアハンド,バックハンド,デュースサイド,アドバンテージサイドなどそれぞれのスピード及び回転数を明らかにしたところ,2nd サービスに対するリターンは1st サービスに対するリターンに比べてスピードが有意に高くなっていた.また,アドバンテージサイドにおいてフォアハンドリターンのスピードがバックハンドリターンに比べて有意に速かったというように,リターンの状況に応じて異なる特徴がみられた.このことから,リターンにおけるゲームパフォーマンス分析を行う際にはこれらを一括りに分析するのではなく,それぞれをわけて分析を行うことの重要性が示唆された

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© 2023 日本スポーツパフォーマンス学会
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