理科教育学研究
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原著論文
子どもの論理構築を志向した理科の教授スキームの分析とその検証
森本 信也小野瀬 倫也
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2004 年 44 巻 2 号 p. 59-70

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抄録

本研究においては,理科授業構成における学習と評価の関連性について,構成主義的な視点から分析を加えた。こうした関連性を明瞭に示すことは,構成主義的な視点に立つ理科授業の教授ストラティジーの明晰化につながるものと考える。つまり,教師は子どものどのような反応に対して評価を下し,これを教授行為として生かすかを判断する際の視点を明確化することができるのである。分析においてはクラクストンの諸論を援用し,6つの理科の教授ストラティジーを提起すると共に,その関連性を示すためにこれらの要素を「理科の教授スキーム」としてまとめた。そして, この有用性を授業実践を通して検証した。

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© 2004 日本理科教育学会
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