理科教育学研究
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原著論文
自己調整的な理科学習を進めるためのフィードバック機能に関する研究
~フィードバックが機能する四つのレベルを意識した授業デザイン~
長沼 武志森本 信也
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2015 年 56 巻 1 号 p. 33-45

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抄録
本研究は, 自己調節的な理科学習に取り組むための教授方略として, 形成的アセスメントによるフィードバック機能の効果を検証することを目的とした。そこで, 形成的アセスメントによるフィードアップ, フィードバック, フィードフォワードが機能する, タスクレベル, プロセスレベル, 自己調整レベル, 自己レベルの四つのレベルを意識した, 理科の授業デザインを考案した。その結果, フィードバックが, 子どもの自律的な問題解決, メタ認知や自己評価を促し, 自己調整的な理科授業を具現化すると共に, 科学概念の構築に寄与することが明らかとなった。
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© 2015 一般社団法人 日本理科教育学会
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