2022 年 63 巻 1 号 p. 151-160
空気に関する学習は実験を通して議論することが効果的な手法の一つである。本研究では,体験型の実験を通して,静力学平衡を利用した気圧と高度の関係から空気の重さについての考えさせる取り組みを行った。一般的なアネロイド型気圧計を用いる他に気圧計搭載のスマートフォンを利用させたところ,学生の実験に対する理解や姿勢,反応が良くなった。スマートフォン搭載の気圧計に関しては,アネロイドより良い精度であった。また,「気圧」に関しては小学校課程では取り扱わないことから,本実験を基にした提案を行った。同時に中学校課程以降の学習段階での提案も行った。これらから空気の重さや気圧に関する議論が授業の中で期待される。この気圧の概念が分かれば,小学校課程から天気図を用いた防災教育に繋げることも可能である。