主催: 一般社団法人プロジェクトマネジメント学会
通常は大規模で複合的な問題に取り組むことを目的としているプログラムマネジメントを小規模複数案件を同時にマネージメントするような保守プロジェクトで適用することについて論じる.ベネフィット・マネジメントでは,案件ごとのベネフィットを見える化することができるが,その表現技法としては「6W2HYTT」を工夫点として提案する.プログラム・アーキテクチャ・マネジメントを用いることにより,案件ごとの関係を構造化することができる.当論文では,関係をより明確にすることと共有率の高いリソース管理を実現するために工程別のプログラムデザインをすることを提案する.また,複数の保守案件自体の関連については,代表案件を決めてのスター型のマネジメントをすることにより,柔軟なマネジメントができると考える.