2019 年 85 巻 3 号 p. 314-320
養殖生簀内を遊泳する養魚の尾叉長を非接触で正確に計測するため,4機のカメラを同時に使用する多眼ステレオ計測を行い,一般的に使用される2眼ステレオ計測と比較し性能を検証した。金属製フレームに4機のカメラを固定したステレオカメラで画像較正,既知とする3次元位置の推定,既知の魚体の尾叉長計測を行った。計算に使用するカメラの機数を変更してDLT法で3次元位置を計算し,真値との誤差を求めた結果,いずれの実験においても4眼ステレオ計測で最も誤差が小さくなり,多眼ステレオ計測の有用性が明らかになった。