東海北陸理学療法学術大会誌
第25回東海北陸理学療法学術大会
セッションID: O-24
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課題動作時における腹横筋の筋厚変化の違いについて
*廣瀬 真人窪田 聡黒澤 和生
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キーワード: 腹横筋, 筋厚, 腹部へこませ
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抄録
【はじめに】腹横筋の収縮方法として,腹部へこませ運動が行われるが,下肢挙上時や通常腹筋動作時との収縮の違い,および,呼気と吸気の腹部へこませ動作の違いは明確ではない.そこで本研究では,課題動作時の腹横筋筋厚変化の違いを明らかにすることを目的とした.〈BR〉【方法】健常成人16名(男11名,女5名)を対象に,仰臥位両膝立て位にて5つの課題動作を行い,腹横筋筋厚を測定した.5つの課題は1安静,2左下肢挙上保持,3腹部全体に力を入れて保持(以下腹部全体),4吸気時に腹部をへこませたまま保持(以下呼気へこませ),5呼気時に腹部をへこませて保持(以下吸気へこませ)とした.全て課題は呼吸を止めずに各3回ずつ実施した.筋厚は超音波診断装置を用い右側腹部で測定した.また全ての条件について一元配置分散分析と多重比較検定を行った.〈BR〉【結果】安静時に対する各課題時の腹横筋筋厚変化率は,左下肢挙上1.14±0.11,腹部全体1.40±0.43,吸気へこませ1.44±0.34,呼気へこませ1.76±0.19であった.分散分析の結果,課題間で主効果が認められた.多重比較検定より安静時と腹部全体・吸気へこませ・呼気へこませに,腹部全体と呼気へこませ,および吸気へこませと呼気へこませにそれぞれ有意差がみられた(P<0.01).また,安静と左下肢挙上,腹部全体と吸気へこませに有意差はみられなかった.〈BR〉【考察】腹横筋の収縮として,随意的直接的に筋を働かせる収縮と,肢の挙上などに伴う副次的な収縮がある.安静時に比べて,腹部全体,吸気へこませ,呼気へこませに差を認めたことから,随意的直接的に筋を働かせることが腹横筋の収縮に有効であると考える.さらに腹部全体と呼気へこませ,吸気へこませと呼気へこませに差を認めたことから,特に呼気にて腹部をへこませて保持する方法が腹横筋収縮訓練に有効であることが示唆された.
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© 2009 東海北陸理学療法学術大会
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