抄録
定期通院インスリン療法患者のうち血糖自己測定(以下「SMBG」と略す)実施者112名にインタビュー調査を行い,その中から特徴的な問題症例を抽出した.それらは,電極包装の開けにくさ,キャリブレーション忘れ,採取血液量の過少,点着時間に間に合わない,電池切れ,電極挿入部を消毒していたなどであった.測定電極の扱い方,穿刺方法など教育の際にSMBGの原理を理解できる指導が必要と思われた.SMBG機の簡便性,性能などのモニターという点では,個別の問題に合わせたパンフレットの作製やメーカー「相談窓口」と医療機関の連携などが必要と考えられた.その他患者の個別性に合わせた,導入時にとどまらない時宜を得た技術指導,さらには継続的な,患者の測定値を治療に活かすコミュニケーションや教育技術が必要と考えられた.