抄録
Lauryl DL-valinate・HCl (AH-1) の水田除草剤としての2, 3の殺草作用特性について検討し, 更に methoxyphenone (NK-049) との混用を試みた。
(1) AH-1は, 種子の発芽は阻害せず, 発芽後の地上部と根部の生育を阻害した。
(2) AH-1は, 100g/aの薬量で, タイヌビエに対しては発生始期の処理で, 広葉雑草に対しては発生前から2~2.5葉期までの処理で除草効果を示した。
(3) 処理時の水深は, 3cmの場合に高い除草効果が認められた。
(4) AH-1とNK-049との混用では, 顕著な共力効果が認められた。AH-1とNK-049を2:1に混合したAN-1の45g/a (30+15) の処理で, AH-1単剤100g/aより以上の, またNK-049単剤30g/aと同等の除草効果が認められ, イネに対する薬害は認められなかった。