【目的】積雪期に高い身体活動量を有する地域在住女性高齢者の特徴を明らかにすることを目的とした。
【対象】地域在住女性高齢者55名(年齢74.3±5.5歳)を解析対象とした。
【方法】加速度計を用いて中高強度身体活動( moderate-to-vigorous physical activity:MVPA )を評価し,継続時間10分以上の MVPA( long-bout MVPA )を算出した。WHO の身体活動ガイドラインが推奨する 1 週間150分以上の long-bout MVPA の基準により達成群と未達成群に群分けした。
【結果】達成群は14名(25.5%),未達成群は41名(74.5%)であった。未達成群と比較して,達成群は日常的に雪かきを実施する者の割合および 2 ステップ値が有意に高く,抑うつ度が有意に低かった。
【結語】積雪期において 1 週間150分以上の long-bout MVPA を実施している地域在住女性高齢者は,日常的に雪かきを実施しており,2 ステップ値が高く,抑うつ度が低いという特徴があった。
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