音声コミュニケーション研究会資料
Online ISSN : 2758-2744
2 巻, 4 号
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2022年9月音声コミュニケーション研究会資料
  • -超音波データをもとに-
    守本 真帆, 溝口 愛, 李 瑋昱, 荒井 隆行
    2022 年 2 巻 4 号 論文ID: SC-2022-29
    発行日: 2022/09/26
    公開日: 2024/02/15
    研究報告書・技術報告書 認証あり

    本研究では,中国語を母語とする日本語学習者による促音の調音タイミングを,超音波データをもとに舌尖の動作に着目して母語話者と比較し,検討した.分析対象とした1 名の学習者による発話では,舌尖が上昇し始めてから最高点に達するまでの時間が母語話者よりも短いものの,先行する母音の発話が終わらないうちに子音の動作が開始しているという点においては母語話者との共通点がみられた.しかし,母語話者では舌尖上昇の際に舌全体がほぼ同時に持ち上がっているのに対し,学習者では舌尖がまず上昇し,追って舌端が上昇していた.今後の分析では,より詳細な音響分析および舌尖以外の調音器官の動作にも着目した分析を進める必要がある.

  • -理論と実践の橋渡し-
    山根 典子
    2022 年 2 巻 4 号 論文ID: SC-2022-30
    発行日: 2022/09/26
    公開日: 2024/02/15
    研究報告書・技術報告書 認証あり

    最近では外国語や母語の音声習得に関してアルトラサウンド(超音波)を使用した研究が増加傾向にある。アルトラサウンドは非侵襲的,持ち運び可能,安全であるため,フィールドワークだけでなく教室でも採用することができる。隠れている舌の形状を可視化することによって学習者は瞬時にビジュアルフィードバックを得ることができ教師は理論と練習の関連づけを行うことができる。ケーススタディでは,柔軟な学習環境が望まれるEFL関連のクラスや,調音音声学関連の研究でどのように利用されているかを紹介する。正中矢状面や前額面映像,個人参加やグループ参加,質的・量的手法について検討する

  • 小磯 花絵
    2022 年 2 巻 4 号 論文ID: SC-2022-31
    発行日: 2022/09/26
    公開日: 2024/02/15
    研究報告書・技術報告書 認証あり

    本発表では,2022 年3 月に一般公開した『日本語日常会話コーパス』(Corpus of Everyday Japanese Conversation, CEJC)について紹介する.CEJC の特徴は,1) 日常生活の中で生じる自然な会話を対象とすること,2) さまざまなタイプの日常会話をバランス良く収録すること,3) 音声だけでなく映像まで含めて記録・公開することである.コーパスの規模は,200 時間,577 会話,約240 万語,話者1675 名(異なり)である.発表では,CEJC の設計と構築およびその利用可能性について紹介する.

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