リアルオプションと戦略
Online ISSN : 2189-6585
ISSN-L : 2189-6585
8 巻 , 3 号
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巻頭言
公開研究会 講演要旨
  • 自販機ビジネスモデルの革
    長谷川 直和
    2016 年 8 巻 3 号 p. 2-5
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/07/14
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    近年、飲料業界の市場動向は大きく変化しており、消費者の低価格志向の高まりや流通チェーンの合併・統合等による販売促進活動に対する交渉力の強化、競争力の高いプライベートブランドのさらなる拡大を背景として価格競争が激化しており、店頭における実勢価格は低下傾向で推移するなど、収益確保に向けた経営環境は極めて厳しいものとなっています。  ダイドードリンコは、自社工場を持たないファブレス経営と収益性の高いコーヒー飲料を主力商品として、価格安定性・販売安定性の高い自販機で販売する独自のビジネスモデルの強みを活かし、人と自販機の新しい関わり方を創造すべく、自販機ビジネスモデルの革新に取り組んでいます。次代に向けた企業価値を創造し、持続的成長を実現するためのオープン・イノベーションへのチャレンジをご紹介します。
  • 鵜飼 裕司
    2016 年 8 巻 3 号 p. 6-9
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/07/14
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    「ウィルス対策ソフトは死んだ」、ある代表的なウィルス対策ベンダーの言葉ですが、この言葉に象徴されるように、昨今、従来のウィルス対策ソフトの効果が限定的となっています。2015年に発生した日本年金機構に対するサイバー攻撃が大きな問題となった他、最近においてはシステム内のデータを暗号化し、その復号をするにあたって金銭を要求するランサムウェアや、オンラインバンキングの不正送金ウイルスが流行しており、サイバー脅威及びセキュリティ対策の必要性が高まっております。 しかしながら急速に拡大するサイバー脅威に対して現状は弊社のように感染前に防御できるソリューションを提供するセキュリティベンダーはほとんどなく、情報漏えい被害等は拡大している状況です。 本セミナーでは、前述のようなサイバーセキュリティの詳しい現状や、弊社の取り組みについてお話します。
  • ~「エンターテインメント」力を成長のドライバーとするONLY1 企業に~
    斉藤 隆憲
    2016 年 8 巻 3 号 p. 10-16
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/07/14
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    富士急行は、富士山麓地域を世界的な観光地にする構想のもと、1926年に鉄道会社として創業しました。その後は、運輸業、不動産業、レジャー・サービス業などの事業を富士急グループとして展開しています。 創業は「鉄道」ではありますが、実は、成長のドライバーは「エンターテインメント」力であると考えております。 2004年より経営理念を「いつも『喜び・感動』」とし、同年に上質なキャンプ場の運営会社である「PICA」を、2007年には神奈川県のアミューズメントパーク「さがみ湖ピクニックランド」を、M&Aにより取得するなど、「エンターテインメント」力により、企業価値の向上を加速させています。さらに、2013年には富士山が「世界文化遺産」に登録されたことや訪日外国人旅行者の増加などが外部環境としてフォローになっています。 当日は、2015年に発表した経営戦略「Integrated 『Greater 富士山』戦略」に基づき、世界中のお客様に「夢・喜び・やすらぎ・快適・感動」のお届けを目指す経営ビジョンの実現に向けた取組みをご説明申し上げます。
  • 吉野 佳秀
    2016 年 8 巻 3 号 p. 17-20
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/07/14
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    高度経済成長時代を経て長く日本の産業を支えてきたプラント設備は、徐々に次世代の設備に置き換えられつつあります。ところが、いざそのプラント設備を撤去する時になると、とりあえずつくった人(会社)に依頼し、造ったときの逆のプロセスで壊すという状況が長年続いてきました。 私たちは、「つくった人には壊せない」という考えの下、まったく新しい視点でプラント解体を発想します。そして、その発想を実際の工事を通じて検証し、新たな技術・工法として確立、更には特許工法という形で完成させています。さらに、2015年の9月には、プラントの解体会社として初めて株式上場を果たしました。この株式上場を期に、見える景色が変わってきたと実感しています。  プラントの解体には、普通の人には見えないものを見る、柔軟な発想や想像力が求められますが、何を行うにしても同様のことが言えるのではないでしょうか。当日は、ベステラの代名詞とも言える特許工法の「リンゴ皮むき工法」、東証マザーズへのIPO、最近の経済情勢等を題材に、ものごとの仕組みとその本質をどう見抜くかについてお話する予定でございます。
査読論文
  • 佐藤 清和
    2016 年 8 巻 3 号 p. 21-32
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/07/14
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    株式には、残余財産と残余利益に対する条件付き請求権が組み込まれている。前者は倒産時における資産総額を原資産、また負債総額を権利行使価格とするコール・オプション、後者は毎期の純利益を原資産、また資本コストを権利行使価格とするコール・オプションとして複製されるペイオフ構造を有している。本稿では継続企業を前提として、後者の残余利益に基づくオプション評価モデルを提示するとともに、同モデルによってスタートアップ時点におけるインターネット企業の株式価値を評価する。シミュレーションの結果、本稿の残余利益オプションモデルは、売上高を原資産とするSchwartz and Moon (2000)の株式価値評価モデルよりも高い予測精度を示した。
  • 消費者物価指数に関するリアルオプション
    森平 爽一郎, 湯山 智教
    2016 年 8 巻 3 号 p. 33-46
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/07/14
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    日本で現在取り引きされている物価連動国債はクーポンと満期額面支払いが物価上昇率に連動して変化をする。この意味で物価連動国債は物価に関するデリバティブとかんがえることができる。またそれは満期の償還額に関し額面保証をおこなっているので物価に関するリアルオプションとも考えることができる。物価指数は日本の資本市場では取り引きがされていないこと、さらに昨今のマイナス金利に鑑み物価連動債の額面保証について議論することは重要である。  本論文は内外における物価連動債の仕組みと問題点を概観するとともに、その理論価格についてリアルオプション分析を行った。物価が取り引きされていないことを考慮して、オプション価格評価分析をリスク中立評価あるいはブラック=ショールズモデルの枠組みで議論するのでなく、投資家の期待効用最大化にもとづく一般均衡理論(プライシング・カーネルアプローチ)の枠組みのもとで試みた。額面保証の価値公式を導出するとともに、それが名目割引国債と額面保証のない物価連動割引国債によって合成できることを示した。またマイナス金利をこうした枠組みで説明できること、価格が意味するデフレ確率を推計できることをも示した。
表紙・発行機関
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