日本公衆衛生理学療法雑誌
Online ISSN : 2189-5899
ISSN-L : 2189-5899
4 巻, 2 号
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  • 浅川 康吉
    2016 年 4 巻 2 号 p. 23-
    発行日: 2016年
    公開日: 2018/03/16
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     平成27年度の第2回日本公衆衛生理学療法学術大会は群馬県高崎市高崎労使会館にて平成28年3月13日(土)に開催されました。参加者の方々は、医療機関、教育機関、情報通信会社に所属する、公衆衛生と理学療法に関心をもつ様々な分野の理学療法士が集まり、第1回同様、年代もベテラン、中堅から大学を卒業したばかりの若手まで参加されておりました。本大会のテーマは利用者利益の視点に基づく公衆衛生における理学療法でした。  学術大会では、木村朗先生から日本公衆衛生理学療法研究会の学術論文誌である日本公衆衛生理学療法雑誌が4つのメディアに収載されることになった経過の報告がありました。 講演会は、公開講座1として「患者と理学療法士の意思決定を支援する診療ガイドラインとShared decision makingの重要性について」という題目で藤本 修平先生のご講演があり、公開講座2はグローバル理学療法士と公衆衛生の視点として、グローバル理学療法士になるための日本の理学療法士に必要なものという題目で木村 朗が問題点を指摘されました。研究発表1では昨年度の研究大会でも取り上げられたClinical Prediction Ruleについて、鳥毛正弘氏による、虚弱高齢者の下肢活動度の違いが及ぼす静脈還流機能への影響-Clinical Prediction Ruleの確信度を高めるための取り組みが発表され、活発な議論がなされました。研究発表2では安全衛生健康と環境複合要因のカテゴリーで、日本の地方に住む高齢視覚障害者が自ら取り組む健康づくり支援プロジェクトへの公衆衛生理学療法の関わりーその1 PTによる有酸素運動動作獲得における動作前恐怖の評価と分類の試み、という題目で木村 朗氏が研究発表されました。最後に、関連学会の紹介がなされ、ICCEF2016、国際環境複合要因学会について,Finland のTampere で開催される予定の“Interactions with Environments as tools for well-being” The 15th International Conference on Combined Actions and Combined Effects of Environmental Factorsによる学会開催の予告があり、我々日本公衆衛生理学療法研究会メンバーに積極的な演題応募、参加の要請がありました。 全ての発表が、公衆衛生理学療法学という分野を考えていく上で興味深い内容であったと思います。  最後には、参加者同士で名刺交換を通した交流も行われました。今後の理学療法を担っていく将来有望な先生方と交流が図れた事は大変有意義な機会となりました。
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